浮世絵の世界
このブログを見ていてくれている人はほとんど知ってるかもしれませんが(笑)、数年前から浮世絵にはまっています。
浮世絵は、元々「世を憂う絵」という意味で「憂世絵」と書いていました。
つまり、くだらないこの世を哀れむ絵として描かれたのが始まりです。
それが江戸時代になり、庶民に浸透していくうちに「浮かれた世の絵」という意味合いで描かれるようになり、「浮世絵」となりました。
江戸時代には「摺物(すりもの)」と呼ばれる木版画を大量生産して売り出し、大ブレイクしました。
そうやって売られた浮世絵として代表的なものは「歌舞伎絵」です。
江戸時代大人気だった歌舞伎、庶民は自分のお気に入りの役者の浮世絵をこぞって買いました。
代表的な絵師は写楽など。
また「富嶽三十六景」や「東海道五十三次」のような風景画もはやりました。
こちらは今で言う観光ガイドブックのようなものです。
こちらは葛飾北斎や歌川広重が有名ですよね。
私が浮世絵にはまった最大の理由は、その技術力の高さに惚れたからです。(摺物限定ね)
摺物を1枚作るには、原画を作る絵師、木版を彫る彫師、和紙に写し取る摺師の3人の技術力が必要です。
例えば、役者絵を見ると、5mmぐらいの幅に、5本の線が描いてあったりします。
単純に計算して、1本0.5mmの線を彫ることになります。
…これってすごくないですか!
しかもその線を彫ることができるだけでは駄目なんですよ。
摺るときに使う絵の具の質が悪かったり、写し取る和紙の質が悪かったりしたら滲んでしまいます。
木版の質が悪かったら0.5mmの溝なんて彫れないでしょ?
そうやって考えると、江戸時代の浮世絵は、その時代のありとあらゆる技術力を結集させたとても崇高なものに思えてくるのです。
もし今度浮世絵を見る機会があったら、そんな目で見てみるとまた面白いと思いますよ。
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